生活習慣病とは食生活や運動習慣が原因となって発症する病気の総称です。
肥満や高血圧、高脂血症、糖尿病などが生活習慣病に含まれますが、これらの病気は心筋梗塞や脳卒中など重大な病気の原因となりますので注意が必要です。
この生活習慣病が最近子供にも多くみられるようになっており、特に肥満(小児メタボリックシンドローム)が増加しています。大人になってから重大な病気を発症しないためにも、子どもの頃から生活習慣を見直し、管理・治療を行なうことが大切です。学校の健診などで肥満度が高かった場合はお気軽にご相談ください。
小児メタボリックシンドロームの診断基準
- ① 腹囲80cm以上(小学生75cm以上)
- ② 中性脂肪120mg/dl以上 かつ/または HDLコレステロール40mg/dl未満
- ③ 収縮期血圧125mmHg以上 かつ/または 拡張期血圧75mmHg以上
- ④ 空腹時血糖100mg/dl以上
①+②~④の内2つ当てはまる場合に小児メタボリックシンドロームと診断されます。
少しでも気になる場合は病院で検査をすることをおすすめします。
子どもの生活習慣病の原因
子どもの生活習慣病が増えている主な原因は、生活環境の変化、食生活の変化、運動習慣の変化があげられています。
生活環境の変化としては、簡単にお菓子が買えるようになったことで間食が増えたことや、夕食時間・就寝時間が遅くなっていることがあげられます。
食生活の変化としては、砂糖や脂質、塩分の多いスナック菓子などを食べる機会が多くなったことや脂質の多い肉の摂取量が増えたこと、また、朝食を食べない割合の増加などがあげられます。
運動習慣の変化には、公園など外で遊べる場所の減少にともない、TVやゲームなど室内遊びの時間が増え運動する時間が減ったことなどがあげられます。
生活習慣病予防方法
- ① 早寝早起きをしましょう。
- ② 間食を避け1日3食の規則正しい食事をしましょう
- ③ 意識して外で遊ぶ時間を増やしましょう
- ④ 空腹時血糖100mg/dl以上
親御さんがしっかりとサポートを行い、できることから少しずつ始めて生活習慣病を予防しましょう。